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第14回日本がん免疫学会
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日本がん免疫学会
日本がん免疫学会
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熊本大学大学院生命科学研究部
免疫識別学分野


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第14回 日本がん免疫学会総会 総会長 西村 泰治 熊本大学大学院生命科学研究部 免疫識別学分野 教授
 この度は、第14回・日本がん免疫学会総会を、熊本大学医学部附属病院において、がん抗原ペプチド免疫療法の臨床研究を推進しておられます、篠原正徳教授(歯科口腔外科)、佐々木裕教授(消化器内科学)、および馬場秀夫教授(消化器外科学)に副会長に御就任をいただき、主催させていただく光栄を与りまして、学会員の皆様方に対しまして心より厚く、お礼を申し上げます。「がん免疫療法橋渡し研究の現況と将来への展望」と題しました、本総会開催の趣旨につきまして、御紹介させていただきたく存じます。
 がん免疫療法は外科的療法、化学療法、放射線療法につぐ、第4のがん治療法として長年注目されております。現時点では、一部の腫瘍抗原に対する単クローン抗体を用いた免疫療法が、がんの標準的治療として確立されておりますが、多くのがん免疫療法は臨床研究の段階にあり、その成果が期待されております。近年の分子生物学・免疫学の進歩、とりわけ、ゲノム科学の成果を駆使した理想的なヒトがん抗原の同定、がん抗原に特異的かつ強い抗腫瘍効果を示すヒト化単クローン抗体作成技術の発展、HLAテトラマー技術の開発、がん抗原特異的なT細胞レセプター遺伝子の単離と導入、樹状細胞生物学の進歩、自然免疫系の解明による新規アジュバントの開発、がんの免疫逃避機構の解明などによりもたらされたブレイクスルーにより、従来にも増して科学的根拠に基づいた免疫療法の開発が可能になりました。
 本学会は日本における、基礎腫瘍免疫学研究の中心的役割を果たしているだけでなく、トランスレーショナルリサーチ実践のフロントランナーでもあり、重大な責任を担っていると考えております。第14回総会におきましては、がん免疫療法の中でも特に、T細胞を活性化するがん抗原ペプチドを利用したがん免疫療法の臨床研究を精力的に展開しておられる、オランダ・ライデン大学医学部Cornelis J. M. Melief博士、および東京大学医科学研究所の 中村 祐輔 博士を、お招きして御講演をいただきます。またシンポジウムでは、国内の第1線で活躍しておられる基礎および臨床研究者と医師による、1)がん免疫における橋渡し研究の進歩2010、2)次世代のがん免疫療法の開発に向けた基礎・応用研究、をテーマとして活発な討論が展開されることを期待しております。さらに、会員による一般口演とポスター発表を通じて、最新の情報を交換・共有して、腫瘍免疫学の発展および、がん免疫療法の開発を着実に一歩前進させることを目指しております。本総会において、腫瘍免疫学の基礎および臨床研究に関して、「我々が今どこにいて、今後どう発展するべきか」と言う疑問に対する、ヒントや答えが得られることを期待しております。
 つきましては、皆様方には第14回・日本がん免疫学会総会に奮って御参加をくださいますとともに、総会の開催に、ご支援、ご協力を賜りたく、何卒よろしく御高配を賜りますことを、お願い申し上げます。